日本人の約6割が尿酸排泄低下型 | 高尿酸血症には3つのタイプがある

尿酸値が高くなる原因

 

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日本人の約6割が尿酸排泄低下型|高尿酸血症には3つのタイプがある

 

「尿酸値が高いのはビールの飲みすぎ、プリン体の食べすぎのせいだ」——そう思っていませんか。それは一部は正しいですが、全部ではないんです。

実は「尿酸値が高い」といっても、原因には3つのタイプがあります。尿酸を作りすぎているタイプ、尿酸が体の外に出にくいタイプ、その両方が重なっているタイプです。どのタイプかによって、改善のポイントも変わってきます。

「ビールをやめたのに下がらない」「食事に気をつけているのになぜ?」という方は、対策の方向がズレている可能性があります。まずは3つのタイプを知ることが、遠回りしないための第一歩です。

⚠️ 注意
尿酸値9以上・痛風発作歴あり・腎機能低下・血尿・結石の疑い・激痛・発熱・歩行困難がある場合は、自己判断せず必ず医療機関を受診してください。

 

まず「尿酸の作る・出す」のバランスを知る

 

体内では毎日一定量の尿酸が作られ、同じくらいが腎臓や腸を通じて外に排出されています。このバランスが保たれていれば問題ありませんが、作りすぎたり・出しにくくなったりするとバランスが崩れ、血中の尿酸が増えていきます。

🔄 1日の尿酸の産生と排泄(目安)

【産生】1日約700mg食事由来:約100〜150mg / 体内(細胞の代謝):約550〜600mg
【排泄】1日約700mg腎臓(尿):約500mg / 腸・汗:約200mg

血中尿酸値が7.0mg/dL以上になると「高尿酸血症」と診断されます。この状態が続くと痛風発作や尿路結石のリスクが高まります。

 

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高尿酸血症の3つのタイプ(あくまで目安の分類です)

 

高尿酸血症の原因はおおまかに3つのタイプで考えられています。ただし、これは「きっぱり3つに分かれる」というより、原因の傾向を把握するための目安の分類です。重なっている部分もあります。最終的な判断は医療機関での検査が必要です。

タイプ特徴割合の目安
尿酸産生過剰型排泄は正常だが産生が多すぎて追いつかない約20%
尿酸排泄低下型産生は正常だが腎臓からの排泄が低下している約60%
混合型産生過剰+排泄低下が同時に起きている約20%

 

① 尿酸産生過剰型(約20%)

 

腎臓の排泄機能は正常に働いているのに、体内でつくられる尿酸の量が排泄できる量を上回ってしまっているタイプです。

主な原因は以下のとおりです。

  • 過度の飲酒:アルコールが尿酸産生を直接増やします
  • 肥満:細胞数が増えることでプリン体の産生量も増えやすくなります
  • 強いストレスや過労:細胞の代謝が乱れプリン体が増えやすくなります
  • 激しい無酸素運動:筋肉細胞が大量に分解されプリン体が産生されます。ただし、ウォーキングなどの軽い有酸素運動は問題ありません
  • 薬の影響:降圧利尿剤・一部の免疫抑制剤など

 

② 尿酸排泄低下型(約60%)——日本人に多いとされるタイプ

 

古くから日本では排泄低下型が多いとされており、6割前後という数字が目安として示されることがあります。体内でつくられる尿酸の量は普通なのに、腎臓から尿として出す力が弱く、処理しきれない尿酸が体内に蓄積していくタイプです。

「食べすぎていないのに尿酸値が高い」という方は、このタイプに当てはまりやすい可能性があります。

排泄が低下しやすい主な要因は以下のとおりです。

  • 水分不足:尿量が減ることで尿酸が体内に濃縮されます。これが最もシンプルに対処しやすい要因です
  • 肥満・インスリン抵抗性:腎臓の尿酸の再吸収が増えて排泄が落ちます
  • 高血圧・動脈硬化:腎臓への血流が低下します
  • 腎機能の低下:加齢や生活習慣病の進行で腎臓の処理能力が落ちます

このタイプには水分補給が特に重要です。1日1〜2リットルを目安にしっかり飲むことで、腎臓からの尿酸排泄を助けやすくなります。普通の水でも十分効果があります。飲みやすさで続けやすい水を選ぶのも一つの方法です。

 

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③ 混合型(約20%)

 

産生過剰と排泄低下の両方が重なっているタイプです。尿酸が作られる量も多く、出す量も少ないため、尿酸値が上昇しやすい傾向があります。肥満・飲酒・運動不足・腎機能低下が重なっている場合はこのタイプになりやすいとされています。

 

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自分のタイプは蓄尿検査でわかる——薬も変わる

 

自分がどのタイプかは「蓄尿検査(ちくにょうけんさ)」で確認できます。24時間の尿を全て採取して尿中の尿酸量を測定する検査で、産生過剰なのか排泄低下なのかを把握できます。

タイプによって処方される薬も異なります。

尿酸産生過剰型フェブキソスタット・アロプリノールなどの尿酸産生抑制薬
尿酸排泄低下型ベンズブロマロン・プロベネシドなどの尿酸排泄促進薬
混合型両方に対応した薬や、両タイプの薬を組み合わせるケースがある

どの薬が適切かは必ず医師が検査結果をもとに判断するものです。自己判断で市販品を組み合わせても、タイプがズレていれば効率が悪くなります。

 

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まず自分のタイプを知ることが一番の近道

 

📌 この記事のポイント

  • 高尿酸血症には「産生過剰型」「排泄低下型」「混合型」の3タイプがある(あくまで目安の分類)
  • 日本では排泄低下型が多いとされており、水分補給・腎機能ケアが特に重要になりやすい
  • タイプによって処方される薬も変わる。最終判断は医療機関での蓄尿検査で
  • 尿酸値9以上・発作歴・腎機能低下・血尿・結石疑い・激痛・発熱・歩行困難は必ず受診優先

水を増やす、食べすぎを減らす——この方向性はどのタイプでも大事です。ただ、本当に遠回りしないためには自分がどのタイプかを知ることが重要です。自己流で判断するより、一度蓄尿検査を受けてみると、改善の方向性がはっきりします。健診で尿酸値が高いと言われたら、まず医師に相談してみてください。

 

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【免責事項】
本記事は個人の体験・一般的な健康情報の提供を目的としており、医療行為・診断・治療の代替となるものではありません。高尿酸血症・痛風など持病をお持ちの方は、必ず医師・薬剤師等の専門家にご相談ください。最終更新:2026年5月
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