プリン体の少ない食べ物を積極的に摂ったとしても尿酸値は劇的に下がらない
- 肉が好きで毎日食べている・・・
- 毎日の風呂上りのビールがやめられない・・・
- 酒のつまみに鶏のレバーが欠かせない・・・
こういう事で尿酸値で悩んでいる人は少なくありません。
ほんの少し前までは、肉や魚ビールなどの高プリン体の食品を極力排除することが高尿酸血症を改善するための最善の方法だと考えられていました。
しかし、近年の研究では食事から摂取するプリン体の量よりも体内の代謝により産生・増加するプリン体の量の方が多いことがわかってきています。
そして、意外にも食品に含まれるプリン体からつくられる尿酸は全体の2割ほどしかなく、残りの8割は体質に影響していることが最近になりわかってきています。
実験では、食事でプリン体を含む食品を徹底的に避けたとしても肝心の尿酸値は10%から20%程度しか下がらなかったという研究結果も報告されているようです。
食事からのプリン体はあまり気にする必要はない
要するに、プリン体の少ない食べ物を積極的に摂ったとしても尿酸値が劇的に下がるということはないということです。
10%20%尿酸値が減少したことは、見方によっては大きな成果かもしれませんが、根本的な改善にはなっていません。
それに、プリン体はほとんどの食べ物に含まれているため、プリン体を避けて食生活を送るのはほぼ不可能に近いんです。
また、避けるとなると栄養の偏りが生じて、必要な栄養素が不足してしまう恐れもあります。
プリン体含有量が特に多い高プリン体食品は極力避ける
プリン体を多く含む食品の代表は牛・豚・鶏のレバーなど動物の内臓類がほとんどです。
また、魚介類ではマグロ・カツオ・エビ・イカ・かき・いくら・たらこなども高プリン体食品に含まれます。
高プリン体食品のほとんどが酒のつまみになるような美味いものばかりなんですね。
食事からのプリン体の影響が2割程度とはいえ過剰摂取をすれば尿酸値は上昇します。
それを避けるためには
- 一つの高プリン体の食品ばかりを食べない
- 一度にたくさんの高プリン体の食品を食べない
「酒のつまみに焼き鳥のレバーが好きで欠かせないから」といくらでも食べてしまうというような習慣はできる限りやめたほうがいいということです。
また、動物の内臓類はエネルギーの過剰摂取になり肥満のリスクが高まります。
肥満は尿酸値を上げるもっとも大きな要因の一つです。
それに、他の生活習慣病のリスクも高まります。
プリン体摂取量は1日400mg以内を目安にする
高尿酸血症や痛風の食事療法では、高プリン体の食品を避けて、プリン体含有量が400mgを超えないようにするのが目安といわれています。
「プリン体400mgっていったいどのくらいだよっ」て思いますが、高プリン体食品である鶏レバーで300mg(100g中)だそうです。
食品に含まれるプリン体はネットで調べることもできますが、アプリでも簡単に食べ物に含まれるプリン体が調べられるものが出ています。
面倒な人はアプリ利用するのもオススメですね。